海外で味わうカルチャーショックについて

 海外に渡って仕事をする人は珍しくなくなってきました。仕事のグローバル化は一般的になり、就職や異動の際に、国外を視野に入れて実行に移す人も少なくありません。以前は、言葉の違いがネックになって、国外進出するのを躊躇する人が多かったようですが、最近では状況が変わってきています。

 両親の転勤により、子供時代を海外で過ごしたことのある人は、言葉には不自由しませんし、海外に行くことに不安も感じないようです。また、日本でずっと生活してきた人の中にも、英語教育に熱心な家庭に育ち、英語に対する抵抗感のない人も増えてきています。そのため、実力で評価される海外に魅力を感じるのは、自然なことなのかもしれません。しかも、海外には、国内以上に能力を伸ばし、成功者のきっかけを掴むチャンスがあるので、憧れを抱くのも当然でしょう。

 ただし、海外へ渡った人の間で問題になるのが、気持ちの上がり下がりのギャップです。最初の数週間は、見るもの聞くものの全てが目新しく、刺激的に感じるため、テンションが高揚する人が少なくありません。しかし、しばらくして生活に馴染んでくると、旅行とは違って、仕事をしに来たんだという現実に向き合わなければならなくなります。困難な場面に直面することも増え、苛立ちが積み重なっていくこともあります。しかも、テンションの高い状態でいた当初に比べると、思ったように言葉が通じなかったり、文化の違いを感じたりして、嫌悪感や怒りを覚えてしまうこともあるようです。

 このようなカルチャーショックは、誰にでも起こりうる自然な反応ですが、海外で暮らすときには、日本的な価値観で物事を判断しないように注意しなければなりません。周りの人が日本人と同じような行動を取るわけではないので、日本の基準を周囲に求めないことが重要です。

 そして、相手の価値観や生活習慣を理解するように努力すれば、いずれは心地良く仕事をするペースが海外でも掴めるのではないでしょうか。